廃棄物および水
カルシウムサプリメント「Caltrate」やマルチビタミン剤「Centrum」(いずれも日本未展開)を製造している中国の蘇州工場では、廃棄物を再利用する新たな方法を見出しています。どのような製造工程でも、最終的には不要な材料が発生します。これを捨てるのではなく、副産物を利用して地域社会を支えています。
廃棄物をペレット(塊)に成形し、それを焼却して発電しています。焼却の過程では、厳しい環境基準をクリアし、大気を汚染しないように注意深く監視しています。一方、焼却時に出る蒸気は電気になり、再び電力供給源として地域の工場の電力に役立っています。しかし、このサイクルはそれだけにとどまりません。ペレットがエネルギーに変わった後に残る灰は、原料として排水路や運河を作るレンガの材料になるのです。
2021年、私たちのすべての製造拠点が廃棄物の埋め立てをゼロにするという目標を達成しました。これは、すべてのゴミが再利用、リサイクル、または焼却されていることを意味します。今、私たちはさらに一歩進んで、廃棄物ゼロを目指したいと考えています。2030年までに、私たちの製造拠点でTRUE認証を取得することを目指しています。そのために、私たちは発生する廃棄物を再利用、リサイクル、コンポストといった循環型サイクルに転換していきます。
水についても同様です。水不足に悩む流域にある南アフリカのケープタウンの拠点では、ウォーターニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。使用済みの水はトイレや冷却塔に再利用し、雨水は処理して再利用し、水道のエネルギー効率を高めています。これまでに、同事業所での水の使用量を53%(2010年比較)削減しました。